演奏会・発表会の撮影を依頼する前に準備すること
問い合わせから本番当日まで、主催者の方にお願いしたいこと
演奏会や発表会の撮影を依頼してくださるのは、教室の先生や部活動の顧問、保護者の方など、普段は映像の業者とやり取りすることのない方が多いです。そこで、初めて依頼する方やまだ映像業者への発注に慣れていない方に向けて、何をいつ伝えればいいかをまとめてみました。
先に伝えること、撮影が決まってから共有すること
最初の問い合わせでは、開催日・会場・本番時間が分かればひとまずの見積もりは出せます。撮影が決まったら、タイムテーブルとプログラム、いつもと違う演出やソロの場所を共有していただきつつ、カメラ位置を相談のうえ決定していきます。特に、指定席がある公演の場合は、席を販売する前にカメラを置く場所を相談してください。
私自身も演奏する側としてステージに立ってきたので、本番に向けて出演者やスタッフが裏でどう動き、何を優先しているかは、よく分かっています。主催者の方はただでさえ忙しいので、撮影のためにお願いすることは、できるだけ少なくしたいと考えています。
日程と会場が決まったら、その時点で相談してください
本番の2〜3か月前くらいにご連絡をいただけると、準備を進めやすいです。半年前や1年前のご相談でも歓迎です。
最初に伝えていただきたいのは、開催日、会場、おおよその本番時間の3つです。本番時間をお聞きするのは、その長さで撮影にかかる時間も、編集する映像の長さも変わるからです。
カメラの台数や編集の内容は、決まっていなくても大丈夫です。足りない情報があれば、こちらからメールでお聞きします。おおよその見積もりと一緒に、カメラの配置例と、その位置からどう映るかの資料もお送りしているので、台数で迷っている場合は、それを見ながら相談してください。
プログラムと一緒に、いつもと違う演出を教えてください
ご検討いただき、見積もりに問題がないようでしたら、こちらからお送りする申込フォームに必要事項を入力していただき、正式なご依頼となります。そのあと、タイムテーブルとプログラムができた段階で共有してください。開演と終演だけでなく、リハーサルや開場の時刻も分かると、会場に入る時間や設営の段取りをスムーズに決められます。
なかでも知っておきたいのが、ソロの場所や、いつもと違う演出です。ソロがある曲は、どこで演奏するのか、立ち上がるのか、その場のままなのかまで分かると助かります。前ソロの場合は、細かく教えていただかなくとも問題ございませんが、通常とは違う場所でソロをする場合や分かりにくい場合は、お知らせください。
演奏会の撮影では、音楽を聴きながら、次にどのパートが主役になるかを判断してカメラを向けています。ソロがあれば、ソリストを映すのが最優先ではありますが、出演者をなるべく偏りなく映すことにも気を配っているので、普段と違う位置から始まったり、特に始まりなどがわかりづらいソロは、気付くのが遅れる場合があります。前もって分かっていれば、その場面に備えてカメラを準備しておけます。
共有していただいた内容をもとに、カメラをどこに置き、どう見せるかを相談します。必要があれば電話やオンラインで打ち合わせをして、仕上がりのイメージを本番前にすり合わせておきます。
指定席は、カメラを置く場所を相談してから販売してください
Right And Leftでは、正面から舞台全体を撮る引きのカメラと、同じく正面から出演者に寄るカメラの2台を基本にしています。吹奏楽やオーケストラでは、3台目、4台目として、客席の上手側や下手側から斜めに撮るカメラを足すことが多いです。これらのカメラは客席側に三脚を立てて撮るので、そのぶんの席やスペースが必要になります。
この位置から撮りたいですね、となっても、そこが販売済みの指定席だったら難しくなってきます。なので、できれば指定席を販売する前に、撮影業者とカメラ位置を相談しておいてください。台数だけ決めて、置き場所は当日考える、という順番には絶対にしない方がいい。せっかくお金をかけるのだから、よいものを作りましょう。

必要な席の数は、カメラの台数と置く場所によって変わります。チケットの販売がすぐ始まる場合は、最初の問い合わせのときに、そのことも書き添えてください。
三点吊りマイクの申請は主催者から、接続の確認はこちらから
演奏をきちんと残すなら、会場の三点吊りマイクを使うことを強くおすすめします。客席後方のカメラのマイクだけで録ると、楽器から遠いぶん演奏がぼやけて、周りの話し声や物音も入りやすくなります。三点吊りマイクなら、客席の視界や演奏の邪魔になりにくい位置から、よりクリアな音で録れます。
三点吊りマイクは会場の設備なので、使うには会場への申請が必要です。Right And Leftでは、この使用申請と、会場に支払う設備使用料を主催者側にお願いしています。マイク以外にも会場側で費用がかかるものがあれば、あわせて確認しておいてください。
撮影側の録音は、この使用料とは別の話です。外部マイクを使った基本的な録音と整音は、Right And Leftの基本プランに含まれています。三点吊りマイクが使えない会場では、こちらで持ち込むレコーダーで録音します。
三点吊りマイクの音をどこから分けてもらうか、ダンスのように音源を流す公演なら、その音をどう受け取るか。こうした技術的なことは、撮影側と会場の音響担当者が直接話した方が早く済みます。音響担当者の連絡先を教えていただければ、接続の方法などはこちらで直接確認します。分からなければ、会場の連絡先で構いません。
映してはいけない方がいる場合は、撮影の前に教えてください
出演者や来場者の中に、映してはいけない方がいることがあります。Right And Leftでは、映る方への許可は原則として主催者の方にお願いしていますが、撮影の前にこちらからも、映してはいけない方がいないかを確認しています。分かっていれば、その方が入らない範囲を意識しながら撮れます。
その方がどうしても画面に入る位置にいる場合、一番よいのは、ご本人と主催者の方で相談したうえで、映らない位置にいてもらうことです。それが難しければ、アングルを変える、映ってしまう場面にモザイクを入れる、といった方法を状況に合わせて考えます。
ただ、モザイクはどの場面でも希望どおりに入れられるとは限りません。立ち位置やアングルで避けられるのは撮る前だけなので、分かった時点で知らせてください。
当日は、収録開始の約1〜3時間前に会場へ入ります
会場に入る時間は、機材の量や会場の条件に合わせて決めます。カメラの台数が多いときは、リハーサルの前から設営することもあります。
搬入口と駐車場の場所、それから車両の事前登録が必要かどうかは、前もって教えてください。
本番前に時間が取れれば、設営したカメラの画角を大きなモニターで確認していただけます。
準備チェックリスト
FIRST CONTACT最初の問い合わせ
指定席の販売がすぐ始まる場合は、そのことも書き添えてください。
- 開催日
- 会場
- おおよその本番時間
AFTER BOOKING撮影が決まったら
- タイムテーブルを共有(リハーサル・開場・開演・終演)
- プログラムを共有
- いつもと違う演出・ソロの位置を伝える
- カメラ位置を相談(指定席は販売前に)
- 三点吊りマイクを使う場合は会場へ申請し、費用を確認
- 音響担当者または会場の連絡先を伝える
- 映してはいけない方がいれば伝える
BEFORE THE DAY本番が近づいたら
- 搬入口と駐車場の場所を伝える
- 車両の事前登録が必要かどうかを伝える
依頼から納品までの流れは、撮影依頼マニュアルにまとめています。
業者の選び方から見積もり、当日の流れ、編集・納品、DVD・Blu-rayまで。印刷して使えるチェックリストも付いています。
撮影依頼マニュアル(PDF)を見る →よくある質問
まだ正式に依頼するか決まっていなくても、日程を押さえてもらえますか?
はい、仮押さえができます。正式なご依頼の前に取りやめる場合、キャンセル料は基本的にいただいていません。同じ日に別のご相談があったときは、先にご連絡して、進めるかどうかを確認します。
DVD・Blu-rayの枚数は、いつまでに決めればいいですか?
見積もりの段階では、おおよその枚数で大丈夫です。最終的な枚数は、編集が終わってディスクの製造を手配するまでに決めていただければ、基本的には間に合います。
事前の下見やリハーサルへの立ち会いは必要ですか?
一般的な演奏会・発表会では、特別な事情がなければ伺わないことが多いです。普段の撮り方であれば、事前にリハーサルを見ていなくても、たいていは問題なく撮れます。映像を販売する前提の撮影や、曲の構成に合わせて特定の楽器を確実に狙う撮影では、立ち会いが必要になることがあり、その場合は別料金です。
楽譜は用意したほうがいいですか?
通常の演奏会の撮影では必要ありません。楽譜を読み込んで、曲の構成に合わせて細かく撮ることもできなくはありませんが、そのぶん追加のご予算が必要になります。
まとめ:主催者の方にしか分からないことを、先に教えてください
撮影を依頼するために、主催者の方が機材や音響の接続について調べておく必要はありません。会場との技術的な確認も含めて、そこは撮影する側の仕事です。
お願いしたいのは、主催者の方にしか分からないことを、早めに共有していただくことです。どこでソロがあるのか、いつもと違う演出はあるか、映してはいけない方はいるか、指定席をいつ販売するのか。こうしたことが分かっていれば、撮影の準備はこちらで進められます。
Contact
撮りたい映像の話を、
聞かせてください。
「まだ日程しか決まっていない」という段階でも大丈夫です。
ご予算に合わせて、いちばん良い形をご提案します。
※現在、お電話での受付は行っておりません。
フォームよりご連絡いただきますようお願い申し上げます。
